アクチュアリー就活(前編)

どうもミノカサゴです

前回はアクチュアリーについて簡単に説明しました。

今回は、アクチュアリーに興味がある人へ向けて、体験談を交えながら、アクチュアリーの就活について書こうと思います。少し長くなるので、前編と後編に分け、前編では就活の流れとインターンについてお話します。

また、最初に注意喚起しておきますが、僕が就活した21卒のときの話なので、今後変わっていく可能性はあると思います。そのため、この記事を鵜呑みにせず、なるべく知り合いとの情報交換の中で、最新の情報をキャッチすることも大事だと思います。

また、各社の名前は出さない方向で書きました。

就活の流れ

まず、アクチュアリーのオーソドックスな就活フローは以下でした。

 インターン選考 インターン参加 ③ フォローアップ企画・各種イベント

 ④ ①~③の繰り返し ⑤ 本選考 内々定(3~5月)

会社によって開催時期や回数に違いはあるものの、ほとんどの事業会社はこのフローで採用行っていました。お堅い金融業界ということもあって、このようなフローや、年間スケジュールは、他業界や他職種とあまり変わりません。

一方で、他職種との最大の相違点はインターンの重要性だと思います。例えば、インターン生限定に早期選考を案内して、通常選考より先に採用してしまう会社や、ほとんどインターンからしか採用しないと噂の立っている会社がありました。なので、アクチュアリー職を目指している就活生はなるべく早めに動きだして、多くのインターンに参加することが大事だと思います。早期選考による早期の内定があれば、以降の本選考に挑む余裕が全然違います....

もちろん、学業との両立が大事なのは言うまでもないので、行ける範囲でいいとは思います。僕もアク試験と研究の関係で、秋インターンには応募しませんでした。(それが正解だったのかはわかりませんが、ご参考までに)

また、僕は参加しませんでしたが、理系ナビのイベントに参加する就活生も多かった印象があります。

 

インターン

インターンの内容

一般にインターンというとその形式は様々で、長期の業務経験、1day の会社説明会、外コンのような本選考など、いろいろあります。では、アクチュアリーインターンとはどんな形かが多いかというと、

 業界&会社説明 アクチュアリーの業務に関する講義とグループワーク 座談会

の構成のものがほとんどです。一部の会社では裏で評価がなされていることもあるらしいですが、表向きはインターンと本選考の評価は切り離されて行われています。

次に事前に必要な知識レベルですが、特に専門知識は必要ありません。簡単な事前課題が課されることはありましたが、インターンでは会社側が学生のレベルに合わせた講義や課題を用意してくださるので、むしろインターンの中で知識をつけることを目指せばいいです。ただし、インターンを有益なものにするために、会社の基本情報や取り組みを事前に調べ、座談会などで質問したい疑問点をまとめておいた方がいいとは思います。質問したからといって本選考で有利になるなどということはまずないと思いますが、最終的に会社を選ぶうえでそうした情報が重宝するはずです。

また、インターンの期間は1day~5daysくらいでした。特に夏インターンは長め、秋冬のインターンは中くらいから短めの規模でやっている傾向がありました。ただ、長いから夏にインターンに行けばいいということではありません。もちろん夏も行った方がいいですが、早期選考の対象者を冬インターン生に限っていることもありましたので、できるだけ多くのインターンに顔を出し、早期選考の権利を勝ち取ることが就活を有利に進めていくうえで大事だと思います。どの企業がどのインターンから早期選考を実施しているかは就活仲間と情報交換しといた方がいいと思います。

インターンに行くメリット

今までに書いてきた以外にも、以下のようにインターンに行くべき理由はたくさんあります。

  1. 早期選考の獲得
  2. 本選考での優遇
  3. 就活仲間・アクチュアリー仲間ができる
  4. 業界研究・企業研究
  5. 内定者や実際に働くアクチュアリーと話ができる

1. と2. はこれまでに述べてきた通りです。ここに細かくは書きませんが、インターン生の優遇の仕方は会社によって異なるので、各会社の情報を仕入れることをお勧めします。(就活は情報戦!

3. についてですが、情報交換する仲間が増えるだけでなく、仲良くなって個別に飲んだりする友達もできます。アクチュアリーが狭い世界なこともあって、就活後や就職後もこうした付き合いは続くらしいです。僕も就活仲間とは就活後でも連絡を取っています。将来転職をするときにも、他社の知り合いが多い方が都合もいいでしょう。

4. についてはかなり当たり前な話ですが、これが甘いと、本選考で落とされる原因になりますし、最後の最後に会社選択で悩むことにもなるのでしっかりしましょう。

5. についてですが、多くの会社では、内定者の方、様々な年次や部門の社員さんに質問ができる機会があります。アクチュアリーについてだけでなく、就活や資格試験などについて聞きたいことが何でも聞けます。ノリのいい社員さんであれば給料や福利厚生まで赤裸々にぶっちゃけてくれることもありました。

インターン選考 

最後にインターンに参加するまでの流れを簡単に説明します。ただし、22卒以降はコロナウイルスや就活の早期化で日程が変わることもあると思います。

  1. 就活サイトに登録(6/1~)
  2. 就活サイトから企業エントリー
  3. 企業ごとのインターンマイページからES提出、適性検査
  4. 面接、選考会、数学試験など
  5. インターン参加

1~3は一般的なものでした。1は個人的にはマイナビで十分でしたが、外資就活やリクナビなどにも登録すればいいと思います。

2については、エントリーすると、アクチュアリー職に関するメールに限らずたくさんのメールが来るので、管理が大変にはなります。しかし、自分の興味のあるイベントのメールも来ますし、登録しておくだけで本選考のマイページ開設が優先的に行えるという(すごい微妙な)特典もあるので、自分次第で登録する数は決めればいいと思います。

3については内容は一般的なものです。締め切りには注意しましょう。

4については、ほとんどの会社が、すべての選考を合わせて、1~2回実施していました。が、実施しない会社もありました。

面接は、ESに沿った質問をする会社がほとんどで、それも短時間で終わるケースが多かった印象です。本選考に比べると、それほど緊張するものではないです。また、今年の本選考でそうであったように、今年以降はweb面接が積極的に取り入れられていくと思います。

数学試験が気になる人も多いと思いますが、インターンの選考で実施されることは少なかった印象です。冬インターンの選考では課す企業もいくつかありました。ただし、数学試験の本番は本選考であり、力試し的な意味合いが強かったのではないかと思います。なので、個人の意見ですが、インターン選考の数学試験の勉強するよりは、アク試験の数学を勉強する方がいいと思います。